2006-02-26
_ [読書メモ]『人間の測りまちがい』がまた絶版状態
以前グールドの『人間の測りまちがい』の増補改訂版について書評を書いて、その中で旧版が永らく絶版なのについて「これが文化大国日本なのだよ」とかコメントしたことがあったわけだが、今久々に調べてみたらまたぞろ絶版になっているらしい。Amazonで発送可能時期が「出品者から〜」ってなってるよ。
まあ言ってしまえば再版するほど売れていないということになるわけだが、それについて斉藤龍一郎氏は「あの厚さに手が延びない人も多いのだろう」と推測していたりする。それもあると思うがオレ的には(前述の書評にも書いたが)あの翻訳も問題だろうと思うのだ。大枚はたいて日本の出版社から出た翻訳本買って、結果書いてあることが日本の文字を使った日本語以外のものだったらそりゃ泣けるよな。
あの本はもっと広く読まれて社会的影響をもっと広く与えるべき本なのであるが、それが実現しないのは、原著はペーパーバックという手に入りやすい形態なのに翻訳はハードカバーにしてしまった河出書房と、あの日本語に翻訳できない翻訳家にあると言っていいのではないか。
でもってこの本が広く読まれないせいで、例えば日本の教育界や教育政策が誤った方向に進むとしたら、それは上記のような出版社と翻訳家による人災と言っていいのではないか。
2007-02-26
_ [雑記] マルティン
紀伊国屋書店が、「書物復権−2007年共同復刊」というプロジェクトを行っている。でその対象リストをつらつらと見ていたわけだが、その中に「マルティン・ガードナー」なる著者の本が何冊が出ている。よくよく見てみると、数学パズルで有名なマーティン・ガードナーのことであった。なんかこういう読み方だと宗教学者っぽいよね。
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_ yama [絶版かあ.問題も多いが,そもそもその存在自体が見えなくなってしまうのは悲しいのう.・・・などとのんきな言い方をできて..]