2004-03-21 テレビの医療番組
_ [雑記] テレビの医療番組
TBSの報道特集で自閉症の新しい治療法についての特集が組まれたらしいのだが、その内容に問題があると、自閉症の関係者が問題にしているらしい。
その内容はカイパパさんのblogに詳しいが、要は報道特集が、科学的に効果の確認されていない自閉症の治療法を、効果のある奇跡の治療法であるかのように紹介したということだそうだ。
これを知って思い出したのがNHKの奇跡の詩人問題。これもリンクを見てみればわかるが、やはりこれも科学的に効果が確認されていない利用法で重度脳障碍児が詩を書くまでになった、という番組である。その詩の書き方も噴飯物なのだが、まあそれはリンクからたどれる動画を見て欲しい。もう放送から丸2年が経とうというのに、未だに2chに関連スレが立っているといういわく付きのものだ。
この二つはテレビの医療番組であるが、これをマスコミの科学関係の記事・番組まで広げて考えると、このレベルの程度の低いものが多い(そうじゃないのももちろんあるが)。(私の仕事柄検証しやすい)コンピュータ関係の記事はもうかなりひどいわけだし、後はロケット打ち上げの記者会見に参加した記者が「リレーってなんですか」なんてレベルの質問したりとか。
それについては「専門知識が必要なことだし」と擁護するやつもいるがそれは違う。新聞記事には科学記事のほかに政治経済外交の記事が載るわけだが、どの分野にせよ、やはり科学記事と同様に、それなりの記事を書くには専門知識が必要ではないだろうか? つまり政治経済記事を書く際に必要な専門知識と同程度には、科学記事を書く際には専門知識を身につけて欲しいという要望するのは当然のことであろう。科学記事だからことさら特殊なことを要望しているわけではないのだ。
ただ、新聞記者は大概数年で部署を移動することはよく知られている。つまり昨日まで科学記事を書いていた記者が、今日は政治記事や経済記事や外交記事を書くということ(またはその逆)はよくあることなわけだ。そうすると、どの分野でも同じアプローチで記事を書く記者は当然いると考えられる。つまり科学記事の専門知識程度の知識で、政治経済外交の記事も書かれてしまっているという可能性もあるわけだ。ただこれらの記事は、内部情報的な部分も大きいので、どれくらい記事に信頼性があるか外部の人間が検証するのが難しいのでばれ難いのではあるが。もしそうだとしたら、それらの記事をもとに日本のビジネスマン(笑)が動いていると考えるのはなかなか味わい深い。
政治経済外交の記事が間違いが国の行く末を左右する可能性があるわけだが、科学記事も、特に今回問題になったような医療関係のものはやはり人・家族の行く末を左右するわけである。どちらも重要なことである。マスコミはそう言った責任を担っていて、当然それを自覚していると主張しているわけだが、自覚しているようには全く見えないのは甚だ不幸なことである。
2007-03-21
_ [CD] Born Again/Black Sabbath
Black Sabbathにイアン・ギランがいたというのは、ちょいと古いロックを知っている人間にとっては常識ではあるが、ではそれを聞いたことあるかというと、「ギランとサバスは合わないっしょ」って感じで聞いたことがない人が多いんじゃなかろうか。俺もその一人だったのが、ちょいとYou Tubeで見たらカッコイいんだよ、これが。ビデオ自体はまあアレだけど。
そんなわけで買ってみたらすげえよかったわけよ。ロニー・ディオ時代の疾走感+イアン・ギランの邪悪さ(あの"Speed King"のブレークの所とかで"HaHaHaHa..."とか笑うじゃない、あの感じ)がかなりマッチ。
Black SabbathというとOzzy Osbourneって感じになってしまうけど、別のボーカリストが加わっても新たな味わいが出てくるあたり、老舗の底力というべきものなのだろうか。ロニー・ジェイムス・ディオが加わった"Heaven and Hell"、グレン・ヒューズが加わった"Seventh Star"、いずれも名作なので聞くべし("Seventh〜"の方は実質トニー・アイオミのソロアルバムだが。ベースは後にWhite Lionに入るデイブ・スピッツ、ドラムは後にKissに入るエリック。シンガーとマニアックなメンバーも聞きどころ?)。ただ後任のどのボーカリストも、Ozzy時代の曲を歌うのは苦労していたようだ。ライブ版でそれを聞いて苦労を忍ぶのもまたたのしからずや。
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