2005-08-13
_ [映画]StarWars Episode III The Revenge of the Sith
ちょいと今週末は映画づいてしまって、二本ばっかし見てしまったよ。
ということで一本目は今更ながらStarWars完結編。これはもう大満足やね。このエンディングこそが見たかったって感じ。
まあ細かい事言えば、ナブーの女王まで勤めたパドメがただの女(←性差別発言)になっているところとか、最後のパドメとアナキンの仲たがいの場面も、もっとアナキンのやった幹部殺戮の死体をパドメが見てなじるとかして断裂を強調してほしかったりとか、チューバッカ達の活躍が見たかったとか色々あるけど、まあエンディングですべて帳消しってところかな。
あと思ったのが、パルパティーンの、アナキンをダークサイドに落とす計画はよく考えられているなあということ。なんかアナキンの行動が支離滅裂という意見もあるようだけど、彼は混乱しているうちに「ハメ」られて、抜き差しならないシスとして生きるしかない状況に落とし込まれてしまったのだよ。
アナキンを混乱状態に陥れるためには、パルパティーンが言うようにデュークー伯爵との対決が必要であった。アナキンはデュークー伯爵と対決し、彼を無力化したわけだが、無力化した人間に止めを刺すのはジェダイの掟に背くのではないかと考え、躊躇していしまう。しかしパルパティーンは止めを刺すことを命じる。「彼は生かしておくと脅威になる。」実際そのとおりなのでアナキンを止めをさすが、掟に背いたのではないかという割り切れない思いが残る。
その思いが再燃するのが、メイス・ウィドゥがパルパティーンを逮捕する場面だ。ウィドゥはパルパティーンを無力化し、そこでさらに止めを刺そうとする。「彼は生かしておくと脅威になる」という理由で。アナキンとデュークー伯爵の場面が再現されるわけだ。そこでアナキンの割り切れない思い、そしてこれまで感じていたジェダイの掟への反発などがここで爆発してしまい、ウィドゥの手を切り落とすのだ。
自分のやってしまったことに混乱しているアナキンに、今こそとばかりパルパティーンは畳み掛ける。私の言うとおりにすればすべて安心であると、私に従えと。アナキンは忠誠を誓うが、その忠誠心を確かめるために、そして確固としたものにするために、早速パルパティーンは大量殺戮を命じる。鉄は熱いうちに打てというやつだな。ジェダイ聖堂を制圧し、ジェダイ騎士や幼いパダワンまで皆殺しにせよと。さらには通商連合の指揮官たちも皆殺しにせよと。その結果、アナキンはジェダイに戻りようがなくなってしまった。通商連合の幹部を暗殺した後にアナキンは涙を流すが、これはいつの間にか取り返しのつかない状況になってしまった自分に気づいた涙なのだ(もしかして『クライイングフリーマン』へのオマージュか?)。
そんなわけで後は自分のやったことを正当化するためにダークサイド一直線。(いまや)敵であるジェダイをつれてきたパドメにお仕置きし、いまや敵であるジェダイと対決ですよ!
そういうように見たので、私にはあまりアナキンの行動は支離滅裂には見えなかったのだがどうか。
ちなみに、アナキンたちがパルパティーン議長を救出してコルサントに戻ってきたシーンで、バックで宇宙港にこっそりミレニアムファルコン号が着陸してますよ。
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