2007-10-13
_ [映画]「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
全国に包帯フェチを大量生産した有名アニメ『エヴァンゲリオン』が、10年の時を経て新作総集編として帰ってきた。ということでそろそろすいた頃だし見に行ってみましたよ。
冒頭から包帯フェチ向けサービス全開の綾波登場。後は適当にシンジが逃げて偶然転んで押し倒しがあって、で、最後はヤシマ作戦。この映画の半分はヤシマ作戦からできてるね、印象的に。残りの四割が第三東京市の浮上だな。あとは大人のひどさっぷりが全体的に上がってる。また加持さんが登場するまで、シンジ君は周りの大人の精神的虐待に耐えなきゃいけないわけだ。
ヤシマ作戦はまず使徒(ラミエル?だっけ)が凶悪。使徒の理解不能な不気味さを良く表す無意味な変形をしまくり、ビームを放って唯一理解し合える行動である破壊活動をしまくります。そしてヤシマ作戦、レイの「さよなら」から「笑えばいいと思うよ」の再現。
そして最後は謎解きの好きなおたく向けに、カヲル君を目覚めさせて意味深な台詞をはかせてオシマイ。早々に地下にいるのがリリスであるということを割ってしまった分を補うためか。
第三東京市の描写はCGを使い、緻密な書き込みとスムースな動きを実現しており、これが「大きいものが動くすごさ」という根源的な興奮を呼ぶ。
ストーリーは細かい違いはあれど本筋はそんなに変わらず(巷では使徒の数と順番がずれているとか姦しいが、そんなのは本筋ではないし)、作画のクオリティが大幅アップで、それだけでも見る価値がある、って感じかな。
結局テレビ版も、最初の映画(『まごころを君に』とか)も、後の浦沢直樹に影響を与えたのではないかと思わせるくらい伏線を回収できず投げっぱなしで終わっているわけだが、今回の映画版はきちんとエンディングで全うな着地ができるのだろうか。期待せずに次編も見てみようかと思う。予告編では結構ストーリーが変わっているようだし。
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