人生はユーモアの調味料(2005-05-08)

2005-05-08 [長年日記]

_ [社会派] 高度成長期のすごさ、あるいは無能の成長

　今回のJR西日本の脱線事故に関して思うのは、社長以下経営陣の脇の甘さ。これはライブドアのニッポン放送買収のときのフジテレビの経営陣の対応を見ても思った事なんだけど。

　また天漢日乗さんところだけど、弔問先で出された座蒲団に素直に座ってしまったりする社長の脇の甘さについてとか、後は現場がわからん人間が運転再開について判断したり、ATP設置なしで運転再開しようとして国土交通大臣に突っ込まれてすぐに撤回したりとか。

　それで私が思うのは、高度成長期というのはすごかったのだな、ということ。高度成長期というのは、ちょうどいま経営陣になっている年齢層が中心となっていたわけで、しかも彼らがいま経営陣になっているということは、その中で中心的な存在であったわけだ。しかし上で述べたような「ぬるさ」を見るに、結局この程度でも高度成長は成せ遂げられたということなのだなあ、と思うわけだ。それを思うとつくづくすごい時代だったのだなと思うのだ。

　ちなみにこの年齢層はよく「俺たちが今の日本を作ってきたんだ」ってなことをいうわけだが、それは事実だとしても、能力を持っていることとイコールではないということもよくわかる。と言うかそういう発言をする人を見ると非常によくわかることを今回再確認したというか。

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